次期iOS8に搭載されるHomeKitはSiriを使って音声でコントロールが可能
2014.06.23 10:29
アップルが新しく発表したHomeKitは、HealthやPassbookに比べ、開発者にとってもまだまだこれからの取り組みになると考えられますが、将来HomeKitを活用すると、どのようなスマートホームが実現するのかが、次期iOS8のパーソナルアシスタントSiriの音声コマンドから明らかになりました。
Siriでは既にスマートホーム関連の音声コマンドに対応
現在、次期iOS8はまだ開発者向けのベータバージョンで、HomeKitも限られた機能しか提供されておらず、サードパーティー製のアプリとの連携もできない状況です。ところが、Siriでは既にHomeKitに関連する音声コマンドに反応するようになっています。
今月のWWDCで発表されたiOS8 beta2に搭載されているSiriでは、例えばユーザーによる「玄関のドアをロックして」とか、「台所の照明を消して」などの音声コマンドに対応するようになっているようです。また、それだけではなく、家の中の対象となるもの、例えば玄関のドアの鍵や台所の照明などのステータスをユーザーに通知することも可能で、車庫のドアが開いてるかどうかも教えてくれるようです。
ただし、今のところは互換性のあるサードパーティー製のアプリはないので、その場合Siriは「残念ながらそれはできません」と答えるだけです。
家にあるさまざまな機器のステータス情報を通知可能に
アップルはWWDCで開発者向けに、HomeKitには車庫のドア、照明、ドアの鍵、空調、IPカメラのコントロール、電源スイッチなどで利用できるサービスを準備していると説明しており、それぞれの機器が現在の電源の状態、鍵が掛かっているかどうか、現在の温度などのステータスを通知できるようになる模様です。
HomeKitはさまざまな機器を一元的に簡単に操作可能に
アップルのHomeKitが目指すものは、スマートホームで使用される機器を、一元的に簡単に操作することにあるのですが、アップルはそのための専用のアプリを提供するつもりはないようです。専用アプリはアプリ開発者に開発、提供してもらい、これらのアプリをSiriを利用し一元的にコントロールしようとしているようです。
HomeKitで新しいユーザー体験を提供
また、WWDCのHomeKitのプレゼンテーションでソフトウェアエンジニアリングマネージャーのKevin McLaughlin氏が「私たちはHomeKitに制限や制約を課したいとは思ってはおらず、HomeKitを使って、革新的で創造的なアプリを開発してもらいたいと思っています」と述べているとおり、アップルはHomeKitを使って、スマートホームでの新しい体験をユーザーに提供したいと考えているようです。
HomeKitは複数の家の管理も可能
HomeKitは複数の家に対応するようになっており、必要があれば数カ所の家の機器の管理が可能で、それぞれの家の部屋単位での設定も可能です。一度設定すればサードパーティー製のアプリとSiriが連携して、音声でコントロールが可能になります。
新しい可能性を持つHomeKitはiOS8に搭載され、今年秋にリリースされる予定で、対応するiPhone、iPad、iPod touchで利用が可能となります。
参照元 : Apple Insider
執 筆 : リンゴバックス
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