アップル、ヘッドホン、音楽ストリーミングサービスのBeatsを約3,252億円で買収
2014.05.10 10:27
アップルは、ヘッドホンなど音響アクセサリーのメーカーであり、Beats Musicという音楽のストリーミングサービスを提供するBeats Electronicsを32億ドル(約3,252億円)で買収する模様だと、契約に詳しい関係者からの情報としてThe Financial Timesが伝えています。
Beats社は高級ヘッドホンとストリーミングサービスBeats Musicを提供
Beats Electronicsは伝説的なアーティストでプロデューサーであるドクター・ドレ氏(Dr. Dre)とインタースコープ・ゲフィン・A&Mレコード(Interscope Geffen A&M Records)のジミー・アイヴォン氏(Jimmy Iovine)の構想により、2008年に正式に設立されました。 同社は、消費者向け高級ヘッドフォン、イヤホン、スピーカーから成る Beats™ by Dr. Dre™ ファミリーと、特許を取得しているソフトウエア技術の Beats Audio™ 、会員制音楽配信サービスの Beats Music™をラインアップしています。
早ければ来週にも買収か
契約の締結は早ければ来週にも行われる模様ですが、契約の細部についてはまだ詰められていない部分もあり、最終合意までに契約が締結されない場合もあると伝えています。今回の買収については、Bloomberg、The Wall Street Journal、The New York Timesも同時に伝えています。
今回の契約では、アップルはBeats社のヘッドホンなどのアクセサリー機器部門だけでなく、有料のストリーミングサービスも含まれると、Beats社の経営チームはアップルのCEO、ティム・クック氏に報告している模様です。
CEOのアイヴォン氏は故スティーブ・ジョブズ氏と親交
これまでアップルとBeats社は、同社のヘッドホンやスピーカーなどの製品をApple Storeで取り扱っている以外には特に強い関係があったわけではありませんが、故スティーブ・ジョブズ氏が同社のCEOジミー・アイヴォン氏と個人的にインタースコープ・ゲフィンレーベルに関連した仕事をした経緯がありました。また、昨年行われたインタビューで、アイヴォン氏は2000年代初めジョブズ氏にストリーミングサービスに参入するようアドバイスしていたと語っています。
Beats MusicでアップルのiTunes Radioを強化
Beats社は有料のサブスクリプション制のストリーミングサービスBeats Musicを提供しており、最近アップルはiTunes Radioの提供を始めましたが、売上拡大を図るため有料のサブスクリプションを開始したところです。
3,252億円はアップルによる前例のない大型買収
噂されているアップルによる買収金額の32億ドル(約3,252億円)は、最近Beats社に5億ドル(約508億円)を投資した投資ファンドのカーライル・グループの10億ドル(約1,017億円)を大きく上回る評価額といえます。
アップルは直近の18カ月で24社の買収を行っていますが、今回の買収金額はこれまでにない金額となります。
参照元 : Apple Insider
執 筆 : リンゴバックス
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