最後の月次契約者数発表!純増はソフトバンクが首位、激戦MNPはドコモが大量流出
2014.04.08 10:28
4月7日、携帯電話各社と電気通信事業者協会(TCA)から、年間で最も携帯電話が売れる3月の契約者数が発表されました。MNPによる高額キャッシュバック合戦がヒートアップした3月商戦の結果、純増数はソフトバンクが約65万件でトップ、MNPではauとソフトバンクがともに流入超過、ドコモが9万件以上の流出超過という結果となりました。
契約者数はこれまで毎月発表されていましたが、次回から四半期ごと発表となり、契約者の「数」を競う消耗戦からの転換点と言えそうです。
純増数はソフトバンクがトップ、ドコモの純増数は依然MVNOが多数か
ドコモのiPhone発売から初の3月商戦は、各社が「学割」に加えて、MNP利用者向けの高額キャッシュバックを積み上げていました。そんな中の純増数は、ソフトバンクが64万9,500件でトップ、ドコモが51万5,000件、auが49万4,600件の順でした。3社の純増数を合計すると165万9,700件で、前月から大きく伸びています。
一般的にiPhoneなどのスマホを契約すると必須扱いの携帯IP接続サービスの純増数は、ドコモはマイナス300件、auが13万800件、ソフトバンクが22万6,400件でした。ドコモの純増数のうち、多くがMVNOで占められている傾向は依然続いていると見られます。
MNPはauとソフトバンクが善戦、ドコモは大量流出
MNPの流出入状況は、auが5万2,300件、ソフトバンクが4万6,600件と善戦したのに対し、ドコモは9万3,800件と昨年10月と同水準の大量流出となりました。ドコモの場合、約6,000万件と最大の契約者数規模を持ちますが、3月のMNP合戦での流出が大きく響いた格好です。
契約者数の月次発表は今回が最後、次回から四半期ごとに切り替え
2014年3月の契約者数データを発表した4月7日、データの取りまとめを行っているTCAは、既に報道されていたとおり、1996年から毎月公表してきた契約者数を、今後は四半期ごとに変更すると発表しました。その理由を、以下のようにコメントしています。
携帯電話サービス市場の急速な成長を受け、TCAは、1996年より携帯電話等の月次の事業者別契約数を公表することで市場規模の現状を速やかに伝えるという役割を担ってまいりましたが、一人ひとりが携帯電話等を持つようになり、市場が成長期から成熟期に移行したことで、一定の役割を終えたと考えております。
携帯各社にとって、純増数やMNP流入数は会社の勢いを示すとともに、株価を左右する指標でもあります。しかし、契約者「数」の勝負が過熱気味となり、MNP利用者に最新機種iPhone5sが「一括0円」や「複数台契約で高額キャッシュバック」が飛び交い、各社の利益を圧迫する要因にもなっていました。
今後、契約者数の発表が四半期ごととなることで、各社には契約者の「数」ではなく、生活圏での通信回線の品質や長期契約ユーザーの機種変更ニーズに対応した下取り価格などのサービスの「質」で競ってほしいものです。
参照元:電気通信事業者協会(TCA)
執 筆:hato
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