「Appleの技術革新は減速していない」が──過熱する市場に登場する新iPad (2/2)
2013.10.27 11:05
「Appleの技術革新は減速していない」が──過熱する市場に登場する新iPad (2/2)
Microsoftは2013会計年度にWindows事業で192億ドルの売上高を計上したが、そのうち65%は、自社のマシンにWindowsを搭載しているPCメーカーによるものだ。残り35%は、主にWindowsを自分でインストールするために購入している個人や企業ユーザーからの売り上げだ。
Windows OSの最新版「Windows 8.1」を既存のWindowsコンピュータにインストールする場合の価格は、通常版が120ドルで、企業向けのWindows 8.1 Proが200ドルだ。Windows 8.1へのアップグレードはWindows 8ユーザーには無償で提供される。
Appleによる22日の新製品発表は、新型iPadのプロセッサが高速化し、ディスプレイが高解像度になるなど、進化的なものとなった。クックCEOは2013年5月に開催された業界カンファレンスにおいて、「ほかにもいくつか画期的な製品を準備中である」と示唆したが、そのスケジュールについては発表していない。
「いつものことながら、Appleに対し、常に体系的で画期的なハードウェア技術革新を期待するのは不合理だ」と、Forresterのアナリスト、トーマス・フッソン氏は指摘する。「Appleは新製品を生み出すのが得意であり、ソフトウェアの革新と賢いマーケティングを通じ、時間をかけて取り扱い製品から利益を最大限に引き出すことに長けている」と同氏は続ける。
新製品のiPad Airはフルサイズのタブレットで、現行機種よりも20%ほど薄く、重さは約1ポンド(469グラム)、価格は499ドルから。11月1日に発売される。
新型iPad miniは高解像度のRetinaディスプレイを搭載し、価格は399ドルから。現行のiPad miniは329ドルで発売された。年末商戦に向けて、MicrosoftやフィンランドNokia、Amazon.comなどからも競合のタブレットが投入され、iPadの2つの新機種は厳しい競争に直面することになる。
さらにAppleは今年6月のイベントで初披露した新型「Mac Pro」を改めて発表した。Mac Proはプロフェッショナル向けの高性能な円筒形のデスクトップであり、組み立ては米国で行われる。
なお、Appleは新型iPadを今回初めて中国で米国と同時発売する。中国はAppleにとって最大の市場であり、主要な成長地域でもある。
2010年に初代iPadでタブレット端末市場を切り開いたAppleだが、今ではAmazonの「Kindle Fire」や韓国Samsung Electronicsの「GALAXY Note」など、安価な競合端末との厳しい競争にさらされている。
だがAppleにはアプリとコンテンツの良質なライブラリがあるため、向こう数年はライバルに市場シェアを侵食されながらもリードを守れるだろう、とアナリストは指摘する。
ただし投資家は、より長期的には、ここ何年か画期的な新製品を発表せずにいるAppleから、真の技術革新となる新製品が登場することに期待している。
クックCEOは22日、ライバル各社について「方向性が全く定まっていない」と切り捨てた。
「競合各社は混乱している。PCをタブレットにしてみたかと思えば、タブレットをPCにしてみたりなど、支離滅裂だ。彼らが次に何をするかは誰にも分からない」と同氏。
「当社の方向性は極めて明確だ。非常に野心的な目標もある。われわれは依然として、この分野の可能性を確信している。われわれの技術革新は減速していない」と同氏は続ける。
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