次世代iPhoneの発表が数日後に迫ってきたことを受けて、アナリストたちは、これらの新しいデバイスが今後のiPhoneの売上げにどれだけの影響を及ぼすか、正確に見極めようとしているようです。米国All things Dが伝えています。
米国パシフィック・クレスト証券のアナリスト、アンディ・ハーグリーブス氏は、新しいデバイスはiPhoneの売上げにかなりの貢献をするとみているようです。アップルが中国のチャイナモバイル(中国移動通信)や日本のNTTドコモと販売契約を交わした場合、さらに大きな売上げにつながると予測しています。
「アップルは10日のイベントで新しい2つのiPhone、iPhone 5SとiPhone 5Cを発表する。これらは本質的にiPhone 5と同じで、ケースだけが異なる。今回のリフレッシュでは、iPhoneの販路がさらに拡大することも予測され、それによって、今後数四半期におけるiPhoneの販売台数の増加、売上総利益の安定化、営業利益の加速が予測される」(ハーグリーブス氏)
ハーグリーブス氏は、アップルは第4四半期(7~9月)にiPhoneを3100万台売上げることが可能としています。うち1000万台は新しいモデルが占めると予測。今四半期の日数が残り少ないことを考えると、とてつもない数字です。しかし氏は、優れて効果的なサプライチェーンマネジメントが実行されれば、1300万台というさらに大きな数字を目指すことも可能だと予測しています。
いずれにしろ、これらは、現時点では潜在的な数字です。新しいiPhoneが9月20日から発売されると仮定すると、アップルが今四半期を終えるまでにそれらを販売できる日数は、9日間です。1000万台の新しいiPhoneを9日間で販売するということは、2012年にiPhone 5が発売後9日間で700万台販売されると予測されたときより、さらに300万台多い数字ということになります。
第1四半期(10~12月)については、iPhoneの出荷台数は5000万台であるとハーグリーブス氏は予測しています。チャイナモバイルやNTTドコモとの販売契約が実現した場合、この数字はさらに高くなるとのこと。この2社との契約はアップルにとって非常に重要です。チャイナモバイルの契約者数は公称で約7億人、NTTモバイルは約6000万人です。アップルがこの2社を獲得した場合、出荷台数はさらに1500万台上乗せされると、ハーグリーブス氏はみています。うち1000万台がチャイナモバイル向けの台数です。これは、アップルの2014年の1株当たり利益率に3ドル上乗せするのに十分な数字だと、ハーグリーブス氏は述べています。
一方、米国ISIのアナリスト、ブライアン・マーシャル氏は今週初め、アップルとチャイナモバイルの契約が実現すれば、チャイナモバイルの3G契約者1億8000万人のうちiPhoneの普及率を3%と仮定して、2014年のiPhoneの販売台数はさらに3870万台増えると予測しています。
http://www.teach-me.biz/iphone/iphone5/s/130907-docomo.html